福井県鯖江市内34団体の代表者ら45人が出席した「特急サンダーバード・特急しらさぎの存続を実現する会」発足会=31日、鯖江市役所

 北陸新幹線敦賀開業後も関西、中京からJR福井駅までの特急存続へ向けた福井県鯖江市の行政、市民団体らが一体となった「特急サンダーバード・特急しらさぎの存続を実現する会」の発足会は31日、鯖江市役所で行われた。市内34団体の代表者ら45人が出席。今後、中央要請や勉強会を行い、市民運動として盛り上げていくことを確認した。

 同会は鯖江市、鯖江市会、鯖江商工会議所が中心となって8月に開いた市民との意見交換会での意見を基に発足。出席していた各種団体代表者らが全員加入することになった。

 発足会で会長に選出された牧野百男市長は、並行在来線の経営分離に同意したときは▽敦賀開業後はフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)が大阪—富山間を乗り継ぎなしで結ぶ▽中京方面も敦賀駅で同一ホームでの乗り換えができる—ことが条件だったと指摘。FGT導入の見通しがつかない現状などを挙げ特急存続要望の妥当性を強調した。

 また、「県内には特急存続について敦賀以西のルートが決定してから議論すべきだとの意見もあるが、なし崩し的に決められてしまう懸念がある」とし、与党福井駅先行開業等検討委員会で並行して議論していくべきだとの考えを示した。

 鯖江市議会の小竹法夫議長は10月18日、県選出の国会議員に特急存続を求める陳情を行ったほか、同26日には鯖江商工会議所や市区長会連合会とともに、西川一誠知事や松井拓夫県会議長にも協力を呼び掛けたことを報告した。

 決議文には▽FGTの見通しについて政府・与党で議論する▽FGTの導入時期まで代替機能として福井駅までサンダーバードを存続、また中京圏からの旅客利便性維持へしらさぎも存続する▽敦賀以西ルート決定後は大阪までの全線開通に向けた取り組みを推進する—の3項目の要望を盛り込み、全会一致で採択した。

 同会では第1弾の取り組みとして、6日午後3時から市嚮陽会館で国交省から担当者を招いた勉強会を開く。

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