北陸新幹線敦賀以西について「舞鶴ルートを実現し、山陰新幹線につなげる必要がある」と述べる石破茂氏=30日、福井県高浜町の城山荘

 前地方創生担当相で、「山陰新幹線を実現する国会議員の会」会長の石破茂衆院議員(鳥取1区)が30日、福井県高浜町で講演した。年末に向け議論が本格化する北陸新幹線敦賀以西ルート問題について「日本全体を見た場合、舞鶴を通り、日本海側から山口県につなぐ新幹線が必要」とし、舞鶴ルート実現を足掛かりに、基本計画のままとなっている山陰新幹線の整備計画への格上げの必要性を主張した。

 高浜町と福井県おおい町が主催し、嶺南の市町長や議員、住民ら約200人が聴講に訪れた。石破氏は「若狭地域における地方創生に向けた取り組み」との演題で講演した。

 敦賀以西ルートに関し、福井県は小浜から最短距離で京都、大阪を結ぶJR西日本提案の小浜・京都ルート実現を要望している。この点について石破氏は「日本海側は新幹線がつながっていない。福井県内には早く大阪までとの考えが多いが、福井から舞鶴、福知山を経て、鳥取、島根、山口に抜けていく高速鉄道が必要」と強調。日本海側の国土軸を早期に完成させるため、山陰新幹線の突破口となる舞鶴ルート実現を求めた。

 その上で、山陰新幹線は「東海道新幹線のように1時間に何十本も走るわけではないので、複線でなくてもいい。単線でも車両がすれ違いできるようにすれば、工事費は半分で済む」と述べた。

 地方創生に関しては「エネルギーや農林水産業を支える地方が衰退し、東京だけ生き残る日本の姿はあり得ない。このままでは、どちちも幸せではなくなる」と強調。「行政が何でもやるのは経済が右肩上がりの時代の話。全て官任せにするのではなく、住民も一緒に知恵を絞り、汗をかく必要がある」と訴えた。

 石破氏はこの後、京都府舞鶴市でも講演。北陸新幹線の敦賀以西に関して「舞鶴ルートが駄目になると、山陰に新幹線は来ない」などと訴えた。

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