復元したト20000形の前で子どもたちに説明する笹田昌宏さん(右)=30日、福井県敦賀市疋田

 国内で製造された初の鋼製の無蓋(むがい)貨車で、現存していない「ト20000形」を滋賀県甲賀市、医師笹田昌宏さん(45)が復元し30日、福井県敦賀市疋田で一般公開した。貴重な貨車を見ようと、県内外から鉄道愛好家らが訪れ、写真を撮るなどしていた。

 笹田さんによると、ト20000形は1933年〜40年に7千両以上が製造され、全国で木材や石炭などを運んでいた。名称が違うだけで同じ設計の貨車「ト100形」を静岡県の鉄道会社から購入し、さびを落とし黒いペンキを塗るなどして修復を続けてきた。所有していた疋田の土地を「新疋田ミニ鉄道公園」として整備し展示した。

 笹田さんは来場者にブレーキなど貨車の特徴を説明。「銅板が凸凹しているのは当時、大量の原木を運んだから」などと語っていた。子どもたちはヘルメットをかぶって車両の下をのぞき込んでいた。

 鉄道雑誌を見てイベントを知ったという千葉県の男性(60)は「今はない貨車を見ることができて良かった。修理や補強されていて、国鉄のものと微妙に違う。それを見つけるのも楽しみ」と興味深そうに話していた。

 安全上の問題から普段はシートで覆って公開はしない。次回の一般公開は来秋を予定している。

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