北陸―福井商業 後半42分、決勝ゴールを決め喜ぶ北陸の舘日向(手前右)=福井県坂井市の丸岡スポーツランド

 第95回全国高校サッカー選手権福井県大会最終日は29日、福井県坂井市の丸岡スポーツランドで決勝を行い、北陸が2−1で福井商業を破り、5年ぶり4度目の全国選手権出場を決めた。

 2年続けて涙をのんだ決勝で、ようやく北陸に勝利の神様がほほ笑んだ。後半ロスタイムの劇的ゴールで5年ぶりにつかんだ全国切符。延長、PK戦とあと一歩で敗れた“先輩”の雪辱を果たし、高嶋竜輔主将は「素直にうれしい。先輩に恩返しができた」と胸を張った。

 ロスタイムの攻防が明暗を分けた。1—1、後半41分。北陸ゴール付近での混戦から、GKの横に転がったボールを福井商業のFW赤坂慶司がシュート。だが「とっさに反応した」と北陸のDF中山惠司がゴールカバー。窮地を救うと、1分後に歓喜の瞬間が待っていた。

 終了間際にCKを獲得。「自分にボールが来る気がした」とフリーのFW舘日向がどんぴしゃのヘディングシュート。ゴール右隅に吸い込まれたボールを見届け「途中出場だったので絶対に点を決めたかった」と両手を突き上げ感情を爆発させた。

 「ここ数年で一番弱いチーム。マイナスからのスタートだった」と松本吉英監督は振り返る。新チーム当初は声が出ず、下を向いたプレーばかりで「技術以前に問題が多かった」。だが厳しい練習、そして試合の勝利を積み重ねるうちにイレブンはたくましく成長した。福井ユースリーグでは無敗で優勝し「勝ち切れる自信がついた」と高嶋主将。その言葉通り、接戦を勝ち抜き頂点に登り詰めた。

 “3度目の正直”でつかんだ大舞台。高嶋主将は「自分たちのサッカーをみせてぶつかりたい」と力強く意気込んだ。

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