伝統の技や文化と先端技術を融合させ、海外にも誇れるモノづくりやサービスを選ぶ第一回「新日本様式」百選が三十日、発表され、本県からアサノ不燃木材(本社坂井市丸岡町猪爪五丁目、浅野成昭社長)の「セルフネン不燃木材」と、フクビ化学工業(本社福井市、八木誠一郎社長)製造の加熱機能付き容器「ナルホット」が選ばれた。

 「新日本様式」協議会(理事長・中村邦夫松下電器産業会長)が、本年度からスタートさせた事業。選定した商品には「Jマーク」を付け、日本ブランドとして国内外へ売り込む。二百五十四点の応募の中から、五十三点が選ばれた。

 「セルフネン不燃木材」は、木材にホウ砂やホウ酸などの無機質水溶液を加圧含浸。二○○一年に木材では国内初の不燃材料として国の認定を受けた。評議会から「新しい都市景観の形成や歴史的建造物の保存などにも可能性を秘めている」と評価された。

 「ナルホット」は、フクビ化学工業が製造、合成樹脂商社のプラネット(本社東京都)が販売。一九八七年に商品化され、弁当容器を生石灰と水の化学反応で加熱する仕組みで、駅弁に使われている。「もてなしの心を具体化し、日本的発想と利便性にすぐれた商品」と評価された。

 他には、ハイブリッド車「プリウス」(トヨタ自動車)、プラズマテレビ「ビエラPZ600シリーズ」(松下電器産業)、カップヌードル(日清食品)など大手メーカーの商品、日本橋再生計画(三井不動産)などの地域再生計画、鹿児島県の温泉リゾートなど、日本を代表する多彩な商品やサービスが選ばれた。来年三月にはパリで展示プロモーションを行うなど海外展開を進める。
 浅野成昭・アサノ不燃木材社長は「建築素材として唯一、世界に通用する日本のブランドとして認められ大変名誉なこと。福井生まれをアピールし、不燃化という技術を通じて木材の再評価につなげたい」と話している。

 フクビ化学工業の川口明男・開発本部専門部長は「そうそうたる企業と一緒に、日本ブランドとして認められたことは、二十年前から開発に携わってきた者としてうれしい。お客さまの望みを商品化し、駅弁は冷たいものという既成概念を覆した点が評価されたと思う」としている。

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