福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)で休館日の11月24日に企画していた館内貸し切りの結婚式「ダイノ・ウェディング」について、同博物館と東急ハンズ(本社東京)は、実際の挙式・披露宴は行わずにモデルによる模擬形式に変更すると28日発表した。県内外のカップルを対象に8〜9月に募集し、1組から申し込みがあったが、締め切りから当日まで2カ月余りという時間的制約が大きく、見送られた。

 ダイノ・ウェディングは、同博物館と東急ハンズが連携し、閑散期の話題づくりや結婚に対する意識付けを目的に企画した。休館日の館内を恐竜を全面にイメージして演出し、展示室に並ぶ骨格の前で愛を誓う“恐竜前式”を挙げる。館内のレストランで行う披露宴では、若狭牛や越前がになど県産食材を使った料理を提供する。

 福井県庁で記者会見した同博物館の竹内利寿館長や東急ハンズの担当者によると、募集開始後に40件近い問い合わせがあったものの、正式な申し込みは首都圏在住の1組だけだった。応募者との打ち合わせで、招待客への連絡に余裕がないことから延期の申し出があった。応募者とは来春実施する方向で調整を続けているという。

 竹内館長は「もう少し早く(企画を)お伝えすればよかったということは反省点。来年以降は半年前には募集を始められるようにしたい」と話した。平日の休館日に企画した点は「開館日は通常の入館者の満足度低下につながる可能性がある。演出を考えても館内貸し切りになる休館日が望ましい」と説明した。

 模擬挙式・披露宴は午後6時半から同8時まで。結婚を考えているカップルら見学希望者50人を先着順で18日まで募っている。見学は無料で同博物館のホームページからメールで申し込める。

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