雨天にもかかわらず、大勢のイベント来場者でにぎわう屋根付き広場ハピテラス=6月19日、福井市中央1丁目

 福井市がにぎわい交流拠点と位置付けるハピリンが28日、オープン半年を迎える。来場者が堅調に推移する中、集客をけん引しているのが、毎週末イベントが行われる屋根付き広場ハピテラス。しかし、懸念されていた冬場の催し予約が激減していて、関係者からは影響を危惧する声も聞かれる。

 ■不安的中

 ハピテラスの10月までの稼働率は54%(平日設置の子ども広場を除く)。土日祝日に限ると93%で、イベントがなかったのは4日間だけだった。9月末までの来場者は約15万人(主催者発表合計)だった。

 ただ、12月までは堅調な予約も1月になると激減し、2月までの土日祝日の予約はわずか4日間。ハピテラスは1年前から予約ができ、これまでは3、4カ月前にはほぼ予定が埋まっていたという。

 ハピテラス指定管理者の市第三セクター、まちづくり福井の木村郁夫常務は「冬場は寒さと風で、イベント誘致が難しいと予想されていた。懸念が的中した」と表情を曇らせた。

 ■にぎわい波及途上

 ハピリンの商業フロアを管理する福井駅西口開発は「ハピテラスのイベントとテナントの売り上げは、ある程度連動している」と分析。冬場の催しが少ないことに不安を感じており、年末年始の帰省客をどう取り込むか知恵を絞っている。

 「ここが正念場」と話すのは、福井駅前五商店街連合活性化協議会の加藤幹夫会長。ハピテラスでクーポンを配るなど、一帯の回遊性向上を図ってきた。

 JR福井駅周辺エリアを一つのショッピングモールに見立てて共同販促に取り組む「エキマエモール」が発足し、「盛り上げ機運は高まっている」だけに、一時的でもハピテラスでイベントが途絶えることを危惧している。

 中心市街地への来訪は増えているが、周辺店舗の売り上げ増にはまだつながっていないという。加藤会長は「にぎわい波及はまだ途上。商店街や西武福井店などと、どんどん連携イベントを仕掛けていく必要がある」と訴える。

 ■強風対策が必要

 ハピテラスでのこれまでのイベントでは、風よけのため大型車やテントを並べるなどの対策を取ってきた。木村常務は「冬場はさらに強い風が吹く可能性がある。来年度以降、市と対策を協議していく必要がある」と話す。

 1、2月の催し誘致が難航する中、外部からイベントを持ってくるだけでなく、まちづくり福井が何らかの企画や催しができないか検討中だ。

 「ハピリンは県都の玄関口で情報発信の拠点。冬場といえどイベントを途切れさせるのはよくない」と木村常務。「温かいものが食べられたり、スポーツ体験ができたりと、冬ならではの企画を仕掛けていき、にぎわいづくりに貢献していきたい」と話している。

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