文部科学省が27日に公表した2015年度の問題行動調査で、福井県内の国公私立の小中高で発生した暴力行為の件数は52件(前年度比15件減)となり、都道府県別で最も少なかった。児童生徒千人当たりの発生件数も0・6件と全国最少。小中高の不登校者は886人で44人減少したが、中学校の不登校者の割合は2・26%となり4年連続で上昇した。

 暴力行為の内訳は、小学校4件(2件増)、中学校14件(4件減)、高校34件(13件減)。内容は「生徒間暴力」が29件で最も多く、「器物損壊」の18件が続いた。福井県教委は、どんな理由があっても暴力行為は許さないという指導や、細やかな観察などが成果につながっているとし「全体的に落ち着いた状態を維持している」とした。

 不登校の内訳は小学校113人(1人増)、中学校524人(26人増)、高校249人(71人減)。不登校になったきっかけは前年度と同様に▽不安▽無気力▽学校における人間関係に課題を抱えている—の三つが上位を占めた。

 中学の不登校者数の増加について、県教委は「新たに不登校になる生徒は減少したが、不登校から復帰する生徒が少ない傾向が見られた」と説明。特定の学校に不登校が多く、改善に時間がかかっている点も理由の一つに挙げた。

 高校の中途退学は260人(15人減)。高校では昨年に続き1人の自殺者がいた。

 全国の小学校での暴力行為は1万7137件となり、前年度の1万1472件から急増、現行方式の調査となった06年度の4・5倍に上った。文科省は「いじめの認知増と関連し、把握が進んだのではないか」としている。中学校と高校は前年度を下回った。

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