交通網整備が地方の発展に与える影響について意見を交わす生徒=26日、福井県越前市武生三中

 NIE(教育に新聞を)実践指定校の福井県越前市武生三中で26日、社会科の公開授業が行われた。2年1組の32人が、北陸新幹線開業の新聞記事などを参考に、交通網整備が地方の発展に与える影響を考えた。

 県内の教員約20人が視察する中、泉正人教諭(39)が「中国・四国地方」の単元で「交通網の発達によって、地方は本当に発展するだろうか」をテーマに授業。生徒は7班に分かれ、教科書や新聞記事を基に討論した。

 発展するという生徒は、北陸新幹線の金沢開業後、富山や石川の宿泊者の増加率が好調と伝える新聞記事を取り上げ「気軽に地方に行きやすくなる」と主張。一方、兼六園周辺の来訪者が1・7倍近くに増加したとの報道には、反対派から「ほかの地域の観光客は増えていない可能性もある。一部しか発展しないのでは」などの意見が上がった。

 発展しないと考える福島涼太さんは「観光業が盛んな地域はいいが、同じ県でも全部の地域が活性化することはない」と指摘。野原菜々子さんは、産業・経済の活性化が地域発展の鍵とし「地方同士がつながることで互いにサポートしやすくなり、新たなビジネスが生まれる」と強調した。

 泉教諭は「福井にも北陸新幹線がやってくる。どう付き合うといいか考えてみよう」と話していた。

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