漁業に深刻な被害をもたらしている大型クラゲ(エチゼンクラゲ)を使ったクッキーが完成した。小浜水産高とギフト商品などを取り扱う京福商事(本社・福井市)が共同で開発に取り組んでいたもので、二十六日には同社の担当者が同校を訪れ、生徒と最終的な打ち合わせを行った。二十八日から県内外で売り出す。

 小浜水産高では二○○二年から生徒が大型クラゲを利用した食品の開発に取り組んでおり、調理課程でクラゲを粉末化する方法を発見した。その後の分析でコラーゲンやミネラル、にがり成分が含まれ、高い栄養価を持つことが分かった。この成果に目を付けた京福商事が「大型クラゲの悪評を逆手にとって、新しい名物を開発したい」と、今年一月に共同開発を持ち掛けた。

 その後は、企業の担当者と同校の生徒が打ち合わせを重ね、新商品の開発に着手した。粉末はくせが強く少量でも味が大きく変わるため、適量を見極めようと何度も試作を繰り返した。

 また、大型クラゲの暗いイメージを変えようと「えくらちゃん」というかわいらしいキャラクターを考案するなど、パッケージにも試行錯誤を重ね、商品化にこぎつけた。

 完成したクッキーは「さっぱりしていておいしい」と試食した人から好評を得ており、JR福井駅や北陸自動車道のサービスエリアなどで売り出す。

 京福商事は大型クラゲの粉末を使い第二弾、第三弾の商品開発も検討しており、同校は「大型クラゲの価値が見直されれば、地元への還元になるのでは」とヒットに期待を寄せている。