倒木を撤去し、古道を整備する福井県高浜町と京都府舞鶴市の有志ら=22日、京都府舞鶴市

 福井県高浜町と京都府舞鶴市の住民有志が、両市町をまたがる若狭富士の呼び名で知られる青葉山の麓で、古道の整備に取り組んでいる。古道は、かつて山麓の住民らが行き交い、同市の松尾寺への参詣道としても使われていたという。有志たちは倒木を取り除いたり、急斜面に手作りの階段を設けたりするなど作業に汗を流している。整備が終わる30日に自然観察を兼ねた古道の見学会を行う予定。

 古道を復活させ、山麓の活性化につなげようと、同町の「青葉山里山整備の会」と、同市の「青葉山麓古道整備の会」のメンバーが奮闘している。

 整備している古道は、高浜町鎌倉と山中、舞鶴市の分岐点にある塩汲(しおくみ)峠周辺から同市の大杉神社近くまでの約3キロ。府県境を東南にまたぐ形になる。同神社から松尾寺までは一般道約1キロでつながっている。

 古道の一部には、明治時代に、若狭や丹後の商屋などが敷いたとされる石畳が残っている。また、地名が彫られた石の道しるべも所々にある。約半世紀は利用されていないという。

 メンバーは、6月末に倒木や雑草で荒れ果てた古道を下見。地主らの許可を得て9月下旬に整備を始めた。10月22日は、大杉神社側から古道へ進み、メンバーが手分けして草刈り機で雑草を除いたり、木づちを使って階段を作ったりしていた。

 里山整備の会の池田康信事務局長(74)は「古道を完成させ、(一般道を含めて)山麓を一周できるハイキングコースを作りたい」と意気込む。古道整備の会の松岡秀雄代表(71)は「昔のように人々が触れ合える道になれば」と話している。

 30日の見学会は、午前9時に塩汲峠(県道と府道が交わる三差路付近)に集合する。

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