樽上げされた美浜町特産のへしこ=24日、福井県美浜町

 若狭地方伝統の特産品、へしこの樽(たる)上げがピークを迎えている。福井県美浜町丹生の「丹生酵房(こうぼう)へしこ丸」では、船小屋でじっくりと漬け込まれたへしこを樽から取り出し、袋詰めする作業が行われた。

 へしこは酒かすや魚醤(ぎょしょう)、みりんなどでうまみが詰まった調味料と糠(ぬか)を樽に入れ、約1年漬けて出来上がる。

 丹生、竹波の民宿女将(おかみ)4人でつくるへしこ丸では、年間45樽分の約4千本を海沿いの船小屋で漬け込む。24日はそのうち約270本を樽上げした。さわやかな潮風が吹く作業場で、女将たちは慣れた手つきで熟成したサバを1匹ずつ取り出していった。

 代表の新谷富子さんは「美浜はへしこの町。恥じない商品を出すために丹精込めて作った。うまみたっぷりのへしこをたくさんの人に食べてもらいたい」と話していた。

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