明治時代の美術指導者、岡倉天心の「茶の本」出版百周年を記念した特別授業が二十五日、福井市の藤島高で行われた。ふくいブランド大使を務めるパックンことパトリック・ハーランさんが担任を務め、英語のクイズやゲームを交えながら、「茶の本」の魅力を生徒たちに伝えた。

 授業には福井市内の七高校の生徒約百七十人が参加。県立美術館の芹川貞夫総括学芸員が「天心は英語が堪能な国際人だったが、外国人のまねをせず個に徹した人」などと人柄や業績を解説したあと、パックンが教壇に立った。

 パックンは「茶の本」の第一章を英語で読み上げ生徒たちが復唱。「この文章は込み入っていて飾りがあり、アメリカの作家でもなかなか書けない」などと、文章の素晴らしさを話した。

 また一九九三年から二年半、福井市に住んでいた経験から「福井は第二のふるさと。岡倉天心をよく知り福井の売りの一つにし、福井ブームを起こしましょう」と、得意の冗談を交えながら訴えた。

 「パックンの英検の時間」と題したクイズでは「日本で有名な緑色の飲み物は」など、「茶の本」にちなんだ問題を英語で出題。生徒たちは次々と出される難問に四苦八苦しながら答え、天心への理解を深めていた。