福井工大福井―日本航空石川 8回裏福井工大福井2死満塁、近藤岳が中前に勝ち越し打を放つ=22日、長野県の松本市野球場

 第135回北信越地区高校野球大会は22日、長野県の松本市野球場で準決勝が行われ、福井工大福井(福井3位)は日本航空石川(石川1位)を10−8の逆転で破り、2年連続の決勝進出を決めた。

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 初戦の上田西(長野)戦でもみせた鮮やかな逆転劇。福井工大福井に勝利を呼び込んだのは伏兵、近藤岳の一打だった。

 八回、同点に追いついた。なおも四球などで2死満塁。ここで打席に立ったのは、八回に守備で負傷した山内貴文に代わって出場の近藤。守備妨害を巡って約10分の中断を挟んだが「いつも通り。決めようと思うと力みにつながる」と落ちついていた。4球目、外角高めに浮いた速球を捉えた。バットの先だったが遊撃手の頭上を越す執念のヒットで2点を追加し逆転。一塁上でガッツポーズをみせた。

 1点ビハインドで八回を迎え、嫌な流れだった。それでも「何が何でも出る」と先頭北川智也が四球を選んで出塁。井上開都の四球などで1死一、二塁とし、4番山岸旭は真ん中に来たスライダーを詰まりながらも右翼線へ運び、同点打。これが逆転劇を呼び込んだ。

 殊勲の近藤を大須賀康浩監督は「守備もうまく、肩も強い。スピードもある」と評価。北川主将も「ここぞの場面で本当に頼りになる」と話す。今は守備、代走での出場が多いが控えに甘んじるつもりはない。「結果が出せて良かった」。近藤は力強く語った。

 決勝に向け「打線は調子いい。おそらく打ち合いになる」と指揮官。北川主将は「勝つだけです」と秋季北信越41年ぶりの優勝へ闘志を燃やした。

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