福井県沿岸に大型クラゲ(エチゼンクラゲ)が大量に漂着している。大きいものは笠の直径が一メートルを超えるものもあり、県内では二十三日までに、二十七の定置網漁場のうち十カ所で、九組合などが操業を打ち切った。

 県水産課によると、一つの定置網に入るクラゲの数は九月末から一日当たり五千匹を超えるところも出ている。現在、クラゲの重みによって網が破れたなどの被害はないものの、福井市、越前町、南越前町、美浜町、おおい町、高浜町の十カ所の漁場で網を引き揚げたという。

 押し寄せるクラゲの影響もあって、十月に入ってからは網に入る魚の数も減った。県定置漁業協同組合の上田忠雄参事は「昨年はクラゲと台風で網が破れ、修復するのに八百万円かかった組合もある。いくら操業してもクラゲを取り除くのに精いっぱい。魚も一緒に逃げてしまう」と苦慮している。