自民党の公選法改正案を与党などの賛成多数で可決した参院本会議。採決前に一部の野党議員が退席し空席(手前)が目立った=7月11日夜

 福井選挙区の合区が来夏参院選で見送られる公算となったことには「これまでの合区は人口規模がほぼ同じような県同士で実施されたが、隣接する石川県の人口は福井県の約1・5倍。合区になったら福井県の候補者を擁立できない可能性が高い。弊害を食い止めるため、今回の改正案が参院を通過したことは良かった」と安堵した。ただ「本来は憲法改正で合区を解消すべきだと思っている。理解を求めていきたい」と述べた。

 自民党関係者の中には、二院制における参院の在り方を優先して協議すべきだとの意見もある。斉藤新緑県連幹事長は「定数が多いとか少ないとかいうレベルの話の前に、参院の在り方を整理してほしい」と指摘する。参院が「衆院のカーボンコピー」と揶揄(やゆ)される状況も踏まえ、「参院の役割がどうあるべきかを議論していないから、定数増を含めた選挙制度改正に対し、国民の理解が得られにくいのではないか。根本的な議論が必要だ」と持論を述べた。

 公明党県本部の西本恵一代表は「1票の格差を是正するため、埼玉選挙区の定数を2増やすのは必要な措置」と力説。「このまま何もしなければ福井県が次の合区対象になってしまう。地域の声を国政に届ける意味でやむを得ない」とする。ただ、定数が242から248に増えることについては「どうかなと思う」と複雑な表情を見せた。

 公明党は、定数242を維持したまま全国を11ブロックに分ける大選挙区制を提案している。西本代表は「比例代表の一部に拘束名簿式を導入する仕組みは国民に理解されにくい。抜本的な制度改革に取り組む必要がある」と語る。

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