自民党の公選法改正案を与党などの賛成多数で可決した参院本会議。採決前に一部の野党議員が退席し空席(手前)が目立った=7月11日夜

 参院は7月11日の本会議で、参院定数を6増(埼玉選挙区2増、比例代表4増)する自民党の公選法改正案を自民、公明などの賛成多数で可決し、衆院に送付した。比例代表の一部に拘束名簿式となる「特定枠」を設けたのが特徴。埼玉選挙区の2増により、福井選挙区と埼玉選挙区の「1票の格差」が3倍未満に収まる。来夏の参院選で福井選挙区は、隣接する石川選挙区と合区になる可能性があったが、公選法改正案には盛り込まれておらず、回避される公算が大きくなった。与党は参院通過を受け、週内に衆院政治倫理・公選法改正特別委員会で審議入りし、17日の衆院本会議で成立を期す方針だ。立憲民主、自由、社民各党などが退席し、他の野党は「自民党案は党利党略だ」と反対した。

 衆参両院は、互いの選挙制度改正に異議を唱えないのが慣例。衆院審議を残すものの、来年夏の参院選からの制度導入が固まった形だ。

 福井選挙区が来夏の参院選で合区対象から外れる公算が大きくなったことに県内の与党関係者からは安堵と複雑な受け止めが聞かれた。一方、野党関係者からは「場当たり的」との批判の声が上がり、賛否が交錯した。

 福井選挙区選出で来夏に改選となる自民党の滝波宏文参院議員は「1票の格差を是正しつつ、人口の少ない県からも参院議員を選出して中央に声が届くようにするための苦心の策」と理解を求める。

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