福井県敦賀市と京阪神地域を新快速電車で直結するJR直流化が二十一日開業、敦賀駅に新快速一番列車が到着した。本県の玄関口となる敦賀市には新快速などを利用した観光客らが押し寄せ、市民総出で歓迎。市内各地で開かれた開業記念イベントを通して、”鉄道新時代”の幕開けを祝った。

 下り一番列車は午前九時五十二分に敦賀駅に到着。四両編成の新快速にはほぼ満員の約五百五十人が乗車し、ホームは京阪神からの観光客らでごった返した。上りの姫路行き一番列車は一足早く同五時四十八分、家族連れや鉄道ファンら約七十人を乗せて敦賀を出発した。

 敦賀市内では駅前広場から中心商店街、金ケ崎緑地に至る各会場で、直流化開業イベントが盛大に開かれ、終日大勢の人出でにぎわった。

 敦賀を発着する新快速は、上下線合わせて二十三本(湖西線十五本、北陸線八本)。普通電車と同じ料金で乗車でき、乗り換えなしで敦賀—京阪神間を直通運行する。

 JR西日本は二○○二年二月、北陸線の敦賀—長浜間(三八・二キロ)、湖西線の近江塩津—永原間(五・八キロ)の直流化計画を発表。○三年に直流化工事が着工し、九月末までに敦賀以南の架線電流を直流に切り替える工事が完了した。

 直流化の総事業費は約百六十一億円。JR分を除く、約百四十三億円を本県(六十八億円)と滋賀県(七十五億円)で分担する。

 悲願の新快速乗り入れが実現したことにより、嶺南地域と京阪神の鉄道アクセスは飛躍的に向上。広域観光や通勤通学圏の拡大による交流人口の増加が見込まれる。