修学旅行で「民泊」受け入れ先の住民(中央)と交流する生徒たち=11日、沖縄県読谷村(大野高提供)

 福井県大野高の2年生が修学旅行で沖縄県読谷村(よみたんそん)を訪れ、一般の民家に宿泊する「民泊」を体験した。生徒たちはグループごとに34軒に分かれ、住民から第2次世界大戦でのすさまじい地上戦の記憶や地元の独特の文化などをじかに見聞きし、暮らしの一端に触れた。

 同校は毎年、修学旅行で沖縄県を訪れていて、今回は地元住民との交流をより深めようと、初めて民泊を行程に取り入れた。

 10〜13日の旅行のうち読谷村では11日、生徒154人が4〜6人ずつ宿泊した。宿泊先の家庭でそれぞれもてなしを受け、座喜味城(ざきみじょう)観光やサーターアンダギー(揚げ菓子の一種)作り体験などを楽しんだ。

 大野市と読谷村は首長同士の交流をきっかけに2013年から互いに職員を派遣している。17日、生徒の代表者5人が市役所を訪れ、岡田高大市長に現地での体験を報告した。

 生徒たちは目を輝かせて「民泊は最初は不安だったけれど実際はすごく楽しかった」「沖縄の人の優しさや温かさを感じた」と口々に感想を語った。

 中川涼子さんは「民泊先のおじいさんは、戦争の時に飛び散った爆弾の破片が最近まで体内に入ったままだったと聞いた」と、深く考えさせられた様子だった。

 岡田市長は「本土と違った文化を感じ、勉強の一助になったのでは」と話し、住民同士の交流が図られたことを喜んだ。

 花川洋介校長は「読谷村からも大野市に訪れてもらえるようなきっかけになれば。修学旅行の民泊は、来年も実施したい」と話していた。

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