「大量の宿題とドリル教育の価値」をテーマにおしゃべりしたオフ会=7月2日、福井県鯖江市の市環境教育支援センター

 ネット公募で集まった福井県民が「福井の常識」について話し合うイベント「福井新聞オンライン×ゆるパブコラム・オフ会」が7月2日、福井県鯖江市の市環境教育支援センター(エコネットさばえ)で開かれた。初回のテーマは「大量の宿題とドリル教育の価値」で、よりよい未来へのヒントを探るべく、会社員や教員、主婦らがざっくばらんに意見を交わした。「福井は宿題が多すぎる」「漢字ドリルや計算ドリルは、勉強というより訓練」…。小学生の子どもを持つ県外出身者からは福井県の学校教育に違和感を感じる声もちらほら。この中に福井の教育をよりよくするためのヒントが隠されているかもしれない。

 同オフ会は、一般社団法人「ゆるパブリック(ゆるパブ)」(福井市)が福井新聞のホームページ「福井新聞ONLINE」で連載している「ゆるパブコラム」の発展版として企画。福井に関するあらゆることをテーマに「おしゃべり」を楽しむ。初回はゆるパブのメンバーに加え、ネット公募で集まった計約20人が参加。中には東京都や神奈川県、大阪府の出身で福井で子どもを育てている親や20代の若者もおり、福井の小中学校に通う子どもの体験と自らの子ども時代とを照らし合わせながら、福井の教育の特色を浮き彫りにしていった。ゆるパブメンバーの若新雄純さん(若狭町出身)らがコーディネーターを務めた。

 そもそも福井の学校は日頃から宿題が多すぎるというのが県外出身者の弁。「私が小学生の頃は宿題がない日が結構あって、学校が終わったら家にランドセルを置いてすぐ遊びに出掛けていた」と話す横浜市出身の30代主婦(鯖江市)は、小学生の子どもの宿題量に驚かされたという。特に目を引いたのは漢字や計算のドリルの使い方。「自分が子どものころは直接ドリルに答えを書き込んでいたけど、(私の子どもは)ノートに答えを書き込んでいた」。漢字ドリルの場合、例文を書き、行の余った空白に漢字を書き込み、マスを埋めるやり方が印象的だったという。「土日は宿題プラス日記もある」と東京出身の30代男性が目を丸くして後に続く。福島出身の20代女性も「福島は都市部と福井の中間ぐらい。宿題はそんなに多くなかった」。神戸市出身の20代男性も同調した。

 一方、福井育ちの参加者たちにとっては毎日宿題をするのが常識。「小学生の頃、宿題がないなんて年に数回だけだった」と若新さん。「先生がクラス対抗の球技大会のご褒美が『宿題なし』だって言ってモチベーションを上げた」という福井の男性もいた。小学生の子を持つ福井市の40代男性は「今の子どもの宿題の多さ、自分の子どもの頃と変わらない」と話した。

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