日本原電から十三日、県に入った連絡によると、調整運転中の敦賀原発2号機(加圧水型軽水炉、出力百十六万キロワット)の原子炉補機冷却水冷却器伝熱細管で純水漏れが見つかったトラブルを受け、細管を検査した結果、全本数のほぼ半分に当たる千五百本余りで施栓基準を超える減肉が見つかった。細管の取り換えや補修と同時に原因を調査し、別にある三系統の冷却器細管も調べる。

 細管は黄銅製で直径十九ミリ、厚さ一・二ミリ。原子炉建屋にあるポンプやモーターを冷やすための純水が通り、外側を流れる海水で冷やす仕組み。九月中旬に七本で純水が海水側に漏れているのが見つかり、十月五日に原子炉を手動停止した。

 漏れていた一本と漏れのない細管二本を抜き取って詳しく調べるとともに、全細管について渦電流探傷検査(ECT)で肉厚を測定した結果、原電の施栓基準(40%以上の減肉)に達している細管が、抜管した三本を除く三千九十二本のうち千五百十四本あった。

 細管は四定期検査ごとにECTを行っており、昨年一月に実施した際にはどの細管にも異常がなかったという。県原子力安全対策課によると「細管は海水が通るため腐食や減肉が起きやすいが、これだけ多くの細管で急に見つかった例はない」としている。同系統の細管交換や補修だけでも十一月上旬までかかる見込み。

 同原発は四月下旬から定検を開始し、六月下旬に終了する予定だった。同1号機で制御棒駆動水系統の流量計数値が誤って設定されていた品質管理上の問題などを受け、点検していたため終了が遅れていた。さらに細管の減肉問題で大幅に遅れるものとみられる。

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