労働者個人と事業主のあらゆる相談を受け付ける「総合労働相談コーナー」=福井県福井市

 福井労働局が2017年度に福井県内5カ所の総合労働相談コーナーで受け付けた総合労働相談のうち、民事上の個別労働関係紛争に関する相談件数は2329件で、前年度比21・3%増えた。内訳では「いじめ・嫌がらせ」が同11・1%増の525件となり、全体の2割強を占め、13年度以降5年連続で最も多かった。

 いじめ・嫌がらせには暴行やひどい暴言、無視などがある。相談増加の背景について労働局は「パワハラなどの言葉が広く知られるようになり、被害を受けて『相談してみよう』『声を上げてもいいんだ』と考える人が増えている」とみている。

 次に多かったのは「自己都合退職」で473件(同32・4%増)、3番目が「解雇」で291件(同23・8%増)だった。

 総合労働相談は労働問題に関するあらゆる相談で、民事上の個別労働関係紛争相談のほか、労働基準法などの法令違反に該当する相談や、法令・制度についての問い合わせなどを含む。17年度の件数は6516件で、前年度比1・4%増えた。

 相談のうち、労働局が紛争当事者に対し情報提供をした上で、話し合いなど自主的な解決を促す「助言・指導」の申し出受付件数は45件。弁護士、社会保険労務士ら労働問題の専門家で組織する紛争調整委員会が双方の主張を聞いて解決を図る「あっせん」の申請件数は23件だった。いずれも前年度より減少した。

 県内の総合労働相談コーナーは福井労働局と福井、武生、敦賀、大野の各労働基準監督署に設けられている。

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