福井県9月補正予算案の修正案採決で起立する県会自民党の委員ら=6日、全員協議会室

 福井県議会は6日、予算決算特別委員会を開き、福井県の2016年度9月補正予算案(一般会計47億4277万円)のうち、水月湖の湖底堆積物「年縞(ねんこう)」の研究展示施設建設など3事業の計1億810万円を削除し減額する修正案を賛成多数で可決した。修正案は最大会派の県会自民党が提案。事業の必要性や全体構想の理事者説明が不十分と判断した。

 11日の本会議で可決されれば、予算の減額修正は、1958年3月以来58年ぶり。4期目の西川県政に対する不満や、自民会派分裂で発足した県会自民党が最大会派の存在感を誇示する狙いがあるとの見方もある。

 削除された3事業は、▽年縞研究展示施設の建築工事(9885万円)▽幕末明治福井150年博=仮称=開催準備事業(614万円)▽ふるさと納税の全国寄付額1兆円を目指す国民運動展開事業(310万円)。年縞研究展示施設は総額14億8千万円で、そのうち基本設計と実施設計の計約8400万円が過去の議会で可決されている。

 この日は予算決算特別委で6人が質問した。県会自民党は答弁に納得せず、質問終了後に一時中断し同特別委理事会で修正案を出すことを決定。再開後、会長の斉藤新緑委員が提案理由を説明した。

 福井県が提唱したふるさと納税の国民運動事業は「国が進めるべきだ」と主張。幕末明治福井150年博は、由利公正を中心とした構成で誘致が実らなかったNHK大河ドラマとの関連が深いとし「総括せずに事業を進めるのは問題」と批判した。年縞研究展示施設は「全体構想をしっかり立て、ワクワクどきどきの提案を示すべきだ」と強調した。

 採決の結果、県会自民党と無所属の1人が修正案に賛成した。

 また、産業常任委員会が開かれ、判断を保留していた六呂師高原スキー体験施設の指定管理者を大野市とする議案について、事業の全体計画と収支を議会に明らかにすることなどを求める付帯決議を賛成多数で決定した。

 終了後、西川一誠知事は「この段階になって特別な議論を加えるのはいかがか。新幹線やもんじゅなど大きな課題について一緒に力を合わせ、県益を高めなければならない時期なのに残念」と記者団に述べた。

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