逆まつげのイメージ

 10月10日は「目の愛護デー」。まつげが何らかの原因で眼球の方へ向かい、眼球の表面に当たってしまう「逆(さか)まつげ」は、処置を怠ると角膜が傷付き、炎症や潰瘍を起こして生活の質(QOL)に支障をきたすケースがある。福井県内の医師は「1、2本の症状でも治療が必要」とする。

 まつげは上下のまぶたの縁にそれぞれ外向きにそろって生えており、目に異物や汗が入るのを防ぐ役割を担っている。「逆まつげ」は俗称。まつげが眼球に向く原因は▽まつげの生える向きが不規則な「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」▽まぶたの皮膚が多いことにより、まつげが内向きに押される「睫毛内反(しょうもうないはん)」▽まぶた自体が内向きにまくれ込む「眼瞼内反(がんけんないはん)」—の三つとされる。睫毛乱生と眼瞼内反は高齢者に、睫毛内反は乳幼児に多くみられる。

 ごろごろする異物感があり目やにが出る。充血などを伴い、角膜びらんや角膜潰瘍のほか、最悪の場合は角膜に穴が空くことも。福井大医学部眼科の友松洋子医員は「1〜2本程度でも、自分で抜いたり切ったりするのは、炎症などを引き起こす可能性がありよくない」と語る。

 乳幼児にみられる睫毛内反は、成長に伴い自然に治癒することが多く、重症でなければ学童期以降まで様子を見る。

 睫毛乱生の場合は、毛根を除去する日帰り手術があり、施術時間は5〜10分。眼瞼内反も外科的手術が可能で、日帰りが可能だ。

 友松医員は「定期的な通院が難しい人には手術が有効で、生活の質も高まる。積極的に受診してほしい」と話している。

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