小浜市の食のまちづくり条例五周年、市制五十五周年を記念した「御食国(みけつくに)若狭おばま食育・食文化の祭り」が七日、同市川崎三丁目の御食国若狭おばま食文化館前をメーン会場に開幕した。強い雨や風に見舞われるあいにくの天気だったが、会場周辺は大屋台村などで終日にぎわった。市内の別会場ではホンダの二足歩行する人型ロボット「アシモ」との食育教室や、発酵食を検証するシンポジウムなど多彩な催しが行われた。

 小浜市白鬚のつばき回廊で開かれた食育教室は、市の食育担当職員、中田典子さんとアシモのやりとりを通じ、子どもたちが生命の源である食事の大切さを学ぶプログラム。嶺南地方の五、六歳児八人が参加したほか、珍しいロボットを一目見ようと、親子連れら約四百人が見物に訪れた。

 滑らかな動きで登場したアシモは、子どもたちと踊ったり、ボール遊びをして自慢の機能を披露した。中田さんは電池で動くアシモに対し、多様な食べ物で生命を維持している人間の営みを説明。栄養分に優れた豆、ごま、ワカメ、野菜、魚、シイタケ、イモの頭文字を取った「まごわやさしい」弁当を一品欠けた状態で配布し、子どもたちは用意された食材の中から足りないものを探してメニューを完成させた。

 作った弁当を誰に食べてほしいか問われた子どもたちが「お姉ちゃん」「お母さん」などと口々に答えると、中田さんは「アシモの電池や動物の餌と異なり、人間にとって食事は愛情や幸せを感じたり、伝えたりする心の栄養にもなっているんだね」と指摘。アシモも「食べることが心の栄養になるなんて初めて知りました」と話し、笑いを誘っていた。

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