気管支サーモプラスティのイメージ。福井赤十字病院では局所麻酔下で施術ができる(同病院提供)

 せき、たん、胸の痛み、呼吸時に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)など、さまざまな症状がある気管支ぜんそく。かなり悪化すると発作で命を落とすこともある。福井赤十字病院(福井市)では、気管支ぜんそくの新しい治療法「気管支サーモプラスティ」を、体に負担の少ない局所麻酔下で実施することが可能になった。

 気管支サーモプラスティは、気管支内にカテーテルを挿入し、気管支壁に高周波電流による65度の熱を10秒間あてる。ぜんそくによって肥厚している気管支平滑筋を減らし、発作を起こしにくくする手術だ。3週間以上の間隔を空け、3回に分けて行う。

 中〜高用量の吸入ステロイド薬と気管支拡張剤など別の薬を併用している18歳以上が対象。喫煙者は禁煙が必要で、肺気腫などで肺が傷んでいる人には勧めていない。海外では服用する薬の量が減り、救急受診も少なくなったなどの報告があるという。

 同病院によると、この治療を全身麻酔下で施行しているのは福井大医学部附属病院など北陸3県で5施設ある。その中で、局所麻酔下で行えるのは福井赤十字病院だけという。日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会の認定施設で複数の専門医がいるためだ。局所麻酔下では施術時間は30分程度と短く、患者の身体的負担が少ない。

 ぜんそく治療は吸入薬が主体。同病院呼吸器内科の出村芳樹部長は「生物学的製剤など新たな薬が登場しているが、継続して使用すると費用面の負担も大きくなる。局所麻酔下での気管支サーモプラスティは手軽で、施術のスケジュール調整もしやすいので有用だ」と話している。

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