踏切でJR社員や警察官と敬礼する児童=30日、福井県越前市四郎丸町

 福井県越前市の王子保小は近くのJR王子保駅を教育的資源と位置づけ10月から、列車の見送りなどを行う「ぽっぽ屋プロジェクト」をスタートする。9月30日には、「おうしお子ども駅長」の戴帽式が同校であった。

 学校から約140メートルの同駅を活用して古里への愛着を育み、鉄道の役割や歴史について学ぼうと企画。児童は朝、駅長の帽子をかぶり同駅舎前で利用客にあいさつしたり、ホームで列車を見送ったりする。住民による「見守り隊」と連携して地域との交流を深め、多数の児童が高校進学時に利用する同駅を大切にする気持ちを育てる狙いもある。

 この日は、JR西日本福井地域鉄道部の坂下長一部長や武生駅の渡邊祐次駅長をはじめとする社員や、県警鉄道警察隊が同校を訪問。坂下部長が児童代表の青木祐樹君に委嘱状を手渡し、青木君と出口望叶さんに駅長の帽子をかぶせた。

 青木君は「運転士になるのが夢。朝から列車が見られるのがうれしい」とにっこり。出口さんは「見送りが楽しみ。早起きも頑張れそう」と笑顔だった。

 また、車掌や運転士が仕事内容や踏切の非常ボタンなどについて説明。「特急サンダーバード、王子保小学校行きです」と“車内アナウンス”も披露すると、児童から大きな歓声が上がった。

 戴帽式の後には、1〜3年生の代表12人が王子保駅近くの踏切に移動。駅長の帽子をかぶり、ドライバーに踏切での交通事故防止を呼び掛けるファイルなどのセットを手渡した。

 列車の見送りやあいさつ運動は3日から始める。午前7時45分〜同8時に、隔週で週3回ほど行う予定。

 佐竹了校長は「JRの駅に近い王子保小でしかできない体験をして、この地区に生まれた自分の根になる部分を育んでほしい」と話していた。

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