スクールで立案する事業計画の対象物件となった広場を視察する受講者ら=30日、福井市中央1丁目

 福井市中心市街地の遊休不動産を活用し、エリア再生する事業を考える「リノベーションスクール@福井」が30日、福井市中央1丁目一帯を舞台に始まった。まちづくりに関心がある福井県内外の社会人や学生18人が受講。リノベーションを生かしたまちづくりで国内トップの建築家らの助言を受けながら実践前提の事業計画を練り、10月2日に物件の大家に提案する。

 スクールを全国展開する「リノベリング」社(東京)と連携し、市の第三セクターまちづくり福井が昨年に引き続き開いた。初開催の昨年は空きビルを生かしてカフェなどを開く計画が実現し、若者らが集う新たなスポットが生まれた。

 今回の“題材”は、新栄商店街の築35年以上の空き店舗とガレリア元町商店街に面した約65平方メートルの空き地。受講者は2チームに分かれて、物件ごとに大家や周辺店主らにインタビューするなどし、物件に秘められた可能性を徹底調査。新たな発想のビジネスプランの構築を目指す。

 開講式では、講師を務めるクリエイティブ・ディレクターで建築家の大島芳彦さん(東京)が「独自の視点でまちの変化の兆しを探し、直感を信じて発想を爆発させてほしい」とアドバイス。スクール全体の監修役の建築家、馬場正尊さん(同)は「再開発計画はまちに大きな“箱”を作るが、リノベーションが作り上げるのはまちの文化。文化がないとまちは動かない」と語り掛けた。

 受講者は早速、まちに飛び出して物件周辺の写真を撮ったり、聞き取り調査を始めたりしていた。京都府福知山市から参加した総合建設業の宇田川鎮生さん(36)は「まちづくりにリノベーションを生かすヒントを学んで帰りたい」と意気込んでいた。

 事業計画の最終プレゼンテーションは2日午後2時から、福井市のアオッサで行われる。観覧無料。問い合わせはまちづくり福井=電話0776(30)0330。

関連記事