ネット上の個人情報について意見を交わす生徒たち=30日、福井県高浜町の高浜中学校

 NIE(教育に新聞を)実践指定校の福井県高浜中で30日、社会科の公開授業が行われた。3年1組28人が新聞記事を使い、インターネット上の個人情報などについて討論。身近な人権の学びを深めた。

 同町やおおい町の中学校教諭ら13人が視察する中、竹原永治教諭(39)が授業を行った。

 ネット上に残り続ける個人情報の削除を求める「忘れられる権利」を巡る裁判などを例に、ネットには表現の自由と名誉権のバランスに課題があることを指摘した新聞記事を活用。生徒たちは、ネット上の記事の削除について賛否を討論した。

 「罪を犯した人にもプライバシー権がある」などを理由に賛成派が大勢いたが、「犯罪の抑止力になる」と反対意見を述べる生徒もいた。「仮に国から削除されるようなことがあれば、民主主義国家ではなくなる」との意見もあった。

 生徒の風呂樹さんは「新聞は公平に書かれていて分かりやすい。自分と違う意見を聞けたのは良かった」と笑顔。竹原教諭は「世の中は教科書よりも一歩先を行っている。社会とつながる力を身につけてほしい」と話していた。

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