フクイラプトルがカードゲームに—。「恐竜」のブランド化を進めている県は二十九日、勝山市で化石が発掘された二種類の恐竜が、子供たちに人気の「古代王者 恐竜キング」のカードデザインに採用されたと発表した。ゲーム機メーカー「セガ」(東京都)と連携して全国でキャンペーンを展開。”恐竜王国ふくい”をアピールする。

 カード化されるのは、勝山市北谷町で発掘され、全身骨格が復元された「フクイラプトル」(三種類)と「フクイサウルス」(一種類)。全身骨格が復元された国内産の恐竜化石はこの二体しかなく、県は地域ブランドの素材として活用を進めている。全国の民間企業に売り込んだところ、セガがカードゲームへの採用を決めた。

 恐竜骨格などを描いたカードは、表に強さとテクニックの数値、裏面に学術名の由来や発掘地、県立恐竜博物館などを紹介している。対になった「ラプトル」と「サウルス」のカードを並べると日本列島地図が完成し、福井県の位置が示される仕掛けもある。

 イラストデザインや学術的資料は恐竜博物館が提供した。漫画雑誌やセガのホームページ、ポスターなどでも同博物館が取り上げられる予定。

 「恐竜キング」は四日から、新たに「第5紀カード」が登場し、合わせて「発掘! 日本恐竜キャンペーン」を全国展開する。七日から十二月末日まで、ゲームセンターなどで開催する公式大会に出場すると、「ラプトル」のカード(期間限定)が一枚もらえる。大会は三千回程度の開催を予定している。

 「恐竜キング」は、一大ブームを巻き起こした「甲虫王者 ムシキング」と同じ業務用カードゲーム。一回百円ごとに払い出される「恐竜カード」と「わざカード」のデータをゲーム機に読み取らせ、じゃんけん方式で戦わせる。ゲーム機は全国に約七千台設置され、稼働した二○○五年九月から一年間で計四千五百万枚を売り上げた。来春のテレビアニメ化も予定されている。

 「フクイラプトル」は環境省の温暖化ガス削減運動「チーム・マイナス6%」のキャラクターとしても今年八月に登録された。県政策推進課は「ゲームを通して子供たちに県立恐竜博物館や地球環境に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。