オーカワパンが「ふくこむぎ」を使って開発したグリッシーニ

 パン製造販売のオーカワパン(本社福井県坂井市丸岡町猪爪2丁目、大川恭史社長)は、福井県立大が開発した小麦「ふくこむぎ(品種名=福井県大3号)」を使い、細長い棒状のパン「グリッシーニ」を商品化した。塩、ごまの2味を県内のスーパー、量販店で試験販売しており、11月からハーブ&ペッパー味も売り出す。地産地消推進と県内の食文化向上に向け、来年度中の本格販売を目指していく。

 グリッシーニはイタリア・トリノ発祥で、クラッカーのような食感が特徴。同国やフランスでは一般的に普及し、生ハムを巻いたり、オリーブオイルに浸したりして食べる。レストランではワインと一緒に出されることが多い。

 麺類の原料として使われることが多いふくこむぎだが、パンの原料にすると、通常の小麦と比べて焼き色が付きにくく、サクサクした食感に仕上がる。雑味が少なく、塩やごま、ハーブといった副材料の味を引き立てる特長もあるという。

 オーカワパンは、こうした利点を生かした商品開発に2011年から着手。試行錯誤を重ねた結果、グリッシーニにたどり着き、7月から試験販売に乗り出した。

 今後、福井県立大の学生らとプロジェクトチームをつくり、消費者も含めた幅広い意見を取り入れ、味のバラエティー化に取り組んでいく方針。また10月下旬には、福井市と永平寺町で行われるふくこむぎの作付け作業に社員が参加し、生産拡大に協力する。

 ふくこむぎは福井県立大生物資源学部の村井耕二教授を中心に開発。草丈が低く、梅雨前に収穫できる早生品種として、12年に品種登録された。

 オーカワパンの山口守営業部長は「ふくこむぎは、北陸で量産が可能な唯一の小麦。作付面積は徐々に増えてきており、今後の増産も期待できる。グリッシーニ以外の新たな商品開発の研究も進めていきたい」と話している。

 グリッシーニの試験販売価格は税別198円(7本入り)。問い合わせはオーカワパン=電話0776(66)0237。

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