【越山若水】今回の雨が本降りとなった5日。昼すぎの気象庁発表は「西日本と東日本で、大雨が降る状態が8日頃まで続く」といった具合だったが、実はこれにぴんと来なかった。今は反省しきり▼人は、都合の悪い情報を軽く見る癖があるという。このときの筆者も、そんな心理に陥ったか。つかみどころがない内容だと受け止めてしまったのである▼考えを改めたのは夕方、高速道路情報に接した時。何しろ雨を理由に3日先まで通行止めになる所が出そうという話だったから、ただごとでない▼退社時には原因は不明ながら本社付近の国道8号北行き車線が渋滞していた。こうなると、どうしても2月の大雪が頭にちらついた。帰る途中、とりあえず思い付くままに非常食と飲み水を買い込み、家族には風呂に水を張っておくよう頼んだ▼災害情報の表現の選択は難しい。正確でないといけないが、「記録的な大雨」などの言い回しは繰り返し使われるうち、伝える力がどうも弱まってきてはいないか▼高速情報に筆者が反応したのは具体的で驚いたから。一方、例えば「避難判断水位超過」と聞いた時、どう行動すべきか、即断できる人は限られるように思う▼大雨特別警報に伴い気象庁は「重大な危険が迫った異常事態」など衝撃的な言葉を駆使している。備えの要点は脅威に敏感であることだと、自戒を込め再確認したい。

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