戦前、戦中、戦後の福井新聞の広告を調査研究した成果をまとめたパネル展=24日、福井市の福井県立図書館エントランスホール

 戦前〜戦後の福井新聞の広告から時代を読み取る調査研究の成果をまとめたパネル展「これぇお子さんにどぉや—昭和の新聞が映す商品広告—」が24日、福井市の福井県立図書館エントランスホールで始まった。30日まで。25日午後3時からは、調査研究した学生3人による展示説明が行われる。

 福井大と県文書館が連携した「地域史実践研究プログラム」を受講した同大教育地域科学部の学生3人が、お菓子や薬、園児募集など子どもに関する新聞広告を▽戦前▽戦中▽戦後—に3分類。同じ商品でも売り込むターゲットやキャッチコピーに違いがないかなどを調べた。

 妊婦のビタミンB不足を補い、授乳を通し乳児の脚気(かっけ)などを防ぐ薬の広告では、戦前は「産後に」と妊婦の健康に力点が置かれていた。しかし、1942年の戦中は子どもの「発育」がクローズアップされ、学生たちは「兵士確保が求められた時代の風潮」と分析。児童誌の広告からは、戦前は小説などの読み物が多く、戦後は蓄音機やブローチなどの付録が充実したことが分かる。

 戦後の1952年には福井市内6幼稚園の園児募集の広告が掲載され、ベビーブームが到来し幼児教育需要が高まったことがうかがえる。また、戦前は結核に栄養剤が効くようなキャッチコピーも見られ「当時は結核の原因が分かっていなかったことを物語っている」としている。

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