油谷光紀専務(左)から説明を聞きながら、ずらりと並んだランドセルを品定めする客=6月上旬、福井県福井市のバッグのあぶらやエルパ店

 小学校に入学する子ども向けのランドセルの購入時期が近年、全国的に早まっている。専門店の職人のこだわりが詰まった「工房系」と呼ばれる商品を巡り、都市部で激しい争奪戦が繰り広げられ、福井県内にも余波が広がりつつある。以前はお盆前後が商戦のピークだったが、年々前倒しになっているという。

 6月上旬、工房系ランドセルを主力に扱うかばん専門店バッグのあぶらやエルパ店(福井市)に、ずらりと並んだ商品を求める客が続々と訪れていた。特招会で長男のランドセルを購入した女性は「人気商品は早く買った方がいいかなと。10年ほど前の長女の時は、こんなに早くなかったはず」と話した。

 あぶらやの油谷光紀専務は今年も売れ行きは好調といい、「いい物を早く買いたいお客さんが増えている。お盆のころには売り切れてしまうのでは」と見据える。

 同じく工房系ランドセルを販売する専門店イクラボ福井店(同)では、6月上旬の時点で昨年同時期のほぼ2倍の売れ行きとなった。手縫いや個性的なデザインが特徴の工房系ランドセルは、年間の生産数に限りがあり、需要に対して流通量が少ない。ラン活が活発な都心部の客から、ホームページを見て在庫の問い合わせが入るという。

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