福井銀行が提供する自動家計簿・資産管理アプリのスマートフォン画面

 福井銀行(本店福井市、林正博頭取)は23日、金融とITを融合した「フィンテック」分野で業務提携するマネーフォワード(東京)が提供する自動家計簿アプリの「福井銀行版」を、29日に導入すると発表した。銀行口座の残高やクレジットカード、電子マネーの利用履歴のデータを取得し、自動で家計簿を作成するサービス。資産の内訳がグラフ化され、スマートフォンで毎日チェックできるため、節約意識も高まる。

 フィンテックを活用して金融サービスの利便性を高めようと、北陸の金融機関で初めて導入する。

 家計簿アプリはマネー社が提供する自動家計簿・資産管理サービスで、「銀行単体ではできない革新的なシステム」(福井銀行チャネル戦略プロジェクトチーム)という。銀行やクレジットカード、証券、年金、インターネットショッピングなど国内最多の2580以上の金融関連サービスに対応し、350万人超が利用する。

 このシステムをベースにした福井銀行版は、ホーム画面に同行の残高が表示されるほか、振り込みや定期預金の申し込みができるインターネットバンキングに簡単にログインできるなど、同行専用にカスタマイズされている。

 福井銀の口座と連携させるには通帳の口座番号ではなく、同行のネットバンキングのログイン情報が必要で、ID・パスワードを登録すると、自動的に口座残高や入出金の明細が確認できる。他行の口座情報も一括管理が可能。またレシートを撮影するだけで、購入した物や店舗の情報が家計簿に反映される機能も付く。

 登録した金融機関の利用明細は食費、交通費、税・社会保障費などの項目に分類され、過去の履歴を含めて資産の内訳がグラフや表で自動作成される。マネー社の統計では、家計簿アプリ(無料版)を利用すると、月に1万円以上の節約につながるという。福井銀の担当者は「複数の金融機関をまたいで資産全体を管理できる。スマホでチェックできるので、節約意識も高まる」と説明する。

 福井銀と福井新聞社が発行・運営する地域密着型の電子マネーカード「JURACA(ジュラカ)」の前払い式「ナナコ」や後払い式「クイックペイ」の利用状況も一目で分かる。今後はプッシュ通知機能を活用し、ジュラカのお得なサービス情報などを発信していく計画。同行はキャッシュレス社会を促進するツールとして利用拡大を図る構えだ。

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