性別疑惑が持ち上がった陸上選手に思いをはせながら手紙を書く児童=23日、福井市松本小

 NIE(教育に新聞を)実践指定校の福井市松本小で23日、道徳の公開授業が行われた。性別疑惑が持ち上がった女子陸上選手に関する新聞記事を通じ、6年生の児童31人が、誰に対しても思いやりを持つことの大切さを学んだ。

 校内外の教員ら約20人が視察する中、浅井綾子教諭(33)が、リオ五輪女子800メートル金メダリストのキャスター・セメンヤ選手(南アフリカ)について新聞記事で児童に説明。体格や声の低さから性別を疑われ、中傷を受けたことなどを紹介した。

 浅井教諭は「相手の立場になって考えることがすごく大切」と強調。同性愛など性的マイノリティーの人も差別するのではなく、個性として尊重するよう訴えた。

 児童らは同選手の気持ちを想像して「つらいと思う」などと意見を発表したほか、同選手を友人と思って手紙を書く課題にも臨んだ。手紙には「何を言われても1人じゃないと思って頑張って」などと優しいメッセージが並んでいた。

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