福井大は二十五日、同大発ベンチャー企業を支援する組織「未来ネット」を設立した。会員は起業した教職員のほか企業、金融機関関係者ら五十人で構成。資金繰りや販路開拓といったベンチャー企業が直面する諸問題に対して情報を共有し、黒字化や株式上場に向け助言していく。

 同大では教員発ベンチャーが既に五社始動し、今後もさらに五社の起業が予定されている。ただ「起業自体は簡単だが、軌道に乗せることは難しい」(同大)ことから、設立後の企業活動を支援するネットワークづくりが不可欠と判断。企業などに協力を呼び掛けていた。

 同大で同日、設立総会が開かれ、会員ら五十人が出席。福田優同大副学長があいさつに立ち「(起業の)一番の目的は大学の研究シーズを直接世に問い、平和と安全のために使うこと」と説明。その上で「(教職員は経営的には)素人集団のためさまざまな問題を抱えている。諸先輩の知恵をお借りしたい」と支援を求めた。この後、会則や事業計画を決めた。

 同ネットでは年間十回程度、交流や情報交換の会合を持ち、ベンチャー企業の進ちょく状況をチェック。諸課題への対応策、創業予定ベンチャーの事業化支援策などを協議していく。

 会長には、繊維関連企業向けに染色技術を提供するベンチャー「シーオーツーテクノ」(本社福井市大手三丁目)を設立した堀照夫・同大大学院教授が就任した。

関連記事
あわせて読みたい