富山市議などの不適切な使い方が問題化している地方議員の政務活動費(政活費)。福井県内では県会と市町議会合わせて18議会のうち県や福井市など10議会で支給され、収支報告書はすべての議会で縦覧や情報公開請求による閲覧に応じている。インターネットでの収支報告書の公開は小浜、越前市の2議会にとどまっている。

 福井新聞の調査では、議員1人当たりの政活費は月額で県が30万円。市町議会で最も多いのは福井市の15万円で、越前市6万円、鯖江、坂井市が5万円、敦賀、大野市が4万円だった。余った政活費は年度末に各自治体に返還される。

 福井市の場合、2015年5月〜16年3月の総支給額が5280万円で、約1360万円が返還され、執行率は74・2%だった。坂井市は14年5月〜15年3月に総額1430万円が支給され、約280万円が返還されている。

 あわら市は9市会の中で唯一、政活費がなく、委員会単位での視察研修費用などは一般会計予算の議会費から支出されている。

 一方、町会で支給されているのは高浜町のみで、議員1人当たり年額10万2千円。若狭町や美浜町は議員の研修などの活動に対し、別途日当を支給しており、おおい町は議会費の中でやりくりしている。

 透明性に関しては、政活費を支給している10議会すべてで領収書を添付した収支報告書の提出を義務付け。議会事務局が内容を点検している。坂井市の場合、四半期に一度、領収書を出してもらい、14年度に定めたマニュアルに従って事務局がチェックしているという。

 県、福井市、小浜市、坂井市は報告書の縦覧が可能で、そのほかは情報公開請求すれば閲覧に応じている。勝山市は会派別の収支状況を議会広報紙でも公開している。

 全国の議会で導入や検討が進められているインターネットでの公開については、小浜市と越前市の2議会のみ。県会事務局は「検討課題であり、他県の状況を見ながら対応したい」としている。

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