福井県勝山市で昨年3月、教え子の女子大学院生を絞殺したとして、殺人の罪に問われた福井大大学院の元特命准教授、前園泰徳被告の裁判員裁判論告求刑公判=21日午前9時45分、福井地裁(代表撮影)

 福井県勝山市で昨年3月、赤トンボ研究の教え子だった大学院生菅原みわさん=当時(25)=を絞殺したとして、殺人の罪に問われた元福井大大学院特命准教授の無職前園泰徳被告(44)=勝山市=の裁判員裁判論告求刑公判が21日、福井地裁であった。検察側は「不倫関係となり、被害者をもてあそんだ末、男女間のもつれから対処に困り殺害し、自らの保身を図るための犯行」として懲役13年を求刑した。判決は29日午後4時から。

 検察側は弁護側が主張する殺害の嘱託(依頼)について、事件直前の菅原さんの自殺をほのめかす行動は、被告の関心を引こうとしたもので「一緒になる気がなかったくせに」「2人とも選べない? ふざけるな」などと無料通信アプリLINE(ライン)で送るなどしたのは「被告や被告の家族への嫉妬や恨みからで、自殺を試みる精神状態になく、真意に基づいて(本心から)殺害の嘱託をしたとは認められない」と指摘。

 菅原さんに「妻子を殺す」「マスコミに流す」などこれまでにない発言をされ「家族に危害が加えられるとの危機を感じ、妻や第三者に知られていなかった不倫関係が公になるのを回避するためという殺害動機があった」とした。

 起訴状によると、昨年3月12日、同市内に止めた車内で、殺意を持って東邦大(千葉県)の大学院生だった菅原さんの首を腕で絞め窒息死させたとされる。

 同裁判では、菅原さんの殺害の嘱託(依頼)があったかどうかが争点となっている。

関連記事
あわせて読みたい