練習で汗を流すフェンシング成年女子の坂下こず恵=福井県武生高体育館

 フェンシング成年女子エペのチームふくいは、世界クラスだ。リオデジャネイロ五輪8位の佐藤希望(福井県武生商業高出身、福井県スポ協)、7月の世界選手権代表でもある下大川綾華(テクマトリックス)とともに、元全日本女王の坂下こず恵(福井県スポーツ協会)がチームを引っ張る。

 10代から佐藤、下大川と日本代表チームを組み、世界で戦ってきた。戦友の2人は日体大の先輩でもある。坂下は「チームワークは絶対負けない。優勝に向けて自信も決意もある」と言い切る。

 一度は完全に現役引退してからのカムバックだった。2012年3月、女子エペ団体としてロンドン五輪出場を逃したときに「自分は燃え尽きた」。2年後の出身地の長崎国体を現役最後の大会と決め、以降の日本代表の誘いはすべて断った。長崎国体は準優勝に終わったが、悔いはなかった。

 地元で教員をしていた17年の年明け、佐藤から電話が入った。「福井国体でもう1回組みたい」。数日後に下大川も加わると知らされ、自然と涙があふれた。「また3人で戦える。ここで断ったら絶対に後悔する」

 坂下の武器は179センチの長身から繰り出す攻撃。長いリーチを生かし、相手の動き出しを遠い間合いから狙うプレースタイルには、現役時代の鋭さが戻ってきた。「後は相手に食らいつくような闘争心を上げていきたい。今は自分と24時間向き合っている」。本番までストイックな姿勢を貫く覚悟だ。

 ■坂下こず恵(さかした・こずえ)長崎県出身。諫早商高から日体大に進み、2013年の全日本選手権女子エペで優勝。11年、14年は準優勝を果たした。13年のユニバーシアードロシア大会の日本代表。14年の全日本学生個人選手権も制した。17年春から福井県スポーツ協会の選手兼特別強化コーチ。26歳。

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