福井県永平寺町役場前に掲示された立候補者のポスター=7月3日、同町松岡春日1丁目

 7月3日に告示された福井県永平寺町議選(7月8日投開票)は定数14に対し15人が立候補し、前回の2014年に続き選挙戦となった。今回から定数が4削減された上、学生が多い「学園都市」の町議選で初めて18、19歳が有権者となり、各候補者は票読みに苦慮している。定数減で当選ラインは引き上がるとみて、地盤を固めつつ議員が立たなかった空白区に切り込むなど激戦の様相だ。

 立候補したのは現職12人、元職1人、新人2人の計15人。

 1年前に町議1人が急逝し今回5人が勇退したことから、前回当選者のうち6人が姿を消した。地区別で見ると松岡、永平寺、上志比3地区ともそれぞれ2人ずつ少なくなっている。一方で新人2人はいずれも永平寺地区から、元職1人は松岡地区から出た。

 このため大票田となる松岡地区(有権者数8292人)では立候補者数が前回当選者より1減の7人、上志比地区(同2664人)で2減の3人が立ったのに対し、永平寺地区(同4753人)では5人と変わらず激戦となっている。

 各候補者は地元を固めつつ旧町(地区)の枠を超え、現職が勇退した「空白エリア」へ血縁などを頼りに切り込んでいる。ある現職は「定数減で当選ラインが上がるからか、(票の上積みへ)これまで以上に立候補者が地盤以外に目が向いている印象。前回選挙の票読みが通用しない」と危機感を募らせる。また別の現職は「定数が4も減ると(当選ラインの)安全圏かどこなのか全く読めない」と、新人や元職の動向に神経質をとがらせる。

 票読みをさらに難しくしているのが若者の票の行方だ。町選管によると2日現在の有権者は18歳で219人、19歳で219人。福井大医学部や県立大永平寺キャンパスがあり学園都市でもある同町では、「無視できない層」(松岡地区の陣営)だ。

 インターネットの会員制交流サイト(SNS)を駆使し、若者に浸透を図ろうとする候補者も現れた。ただ「どう切り込んでいいのか、手探り」と攻略に頭を悩ませている候補者は多い。

 当初は無投票になるとの観測が広がったこともあり町民の選挙への関心はいまひとつとされ、投票率は前回の70・20%を下回るとみる陣営は多い。当選ラインは500~800票と各陣営の予想に幅がある。

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