女子マラソン(視覚障害) 力走する西島美保子(右)=リオデジャネイロ

 リオデジャネイロ・パラリンピック最終日は18日(日本時間同日夜〜19日未明)、女子視覚障害者マラソンが行われ、福井県勢の西島美保子(61)=福井市、日本盲人マラソン協会所属=は力走を見せたが、35キロ手前で途中棄権した。

 女子は今大会から採用され、西島ら日本勢3人を含め7人が出場。リオ市南部の海岸沿い約4キロのコースを周回して競った。

 西島は序盤は予定通り我慢のレース。5、10、15、25キロと6番手で通過、焦らず自分のペースを守った。30キロすぎ、トップに約15分の差をつけられたが5位に浮上。しかし35キロ地点を通過することができなかった。

 39歳の道下美里(三井住友海上)は3時間6分52秒で2位に入り、49歳の近藤寛子(滋賀銀行)は5位でゴールした。

 ■夢舞台を疾走 一定ペースで

 スペインの選手が独走しても焦らなかった。女子視覚障害者マラソンの西島美保子(福井市)は前半は7選手中6番目の位置で5キロごとの各ポイントを通過。「みんなのペースに巻き込まれないように」。レース前、こう自分を律したように、焦らず自分のペースを守り抜いたが、35キロ手前で無念の途中棄権となった。

 レースは15キロすぎ、スペインのコンゴストが首位を走り、1分ほど遅れて道下(三井住友海上)ら3人が追う。西島はさらに6分遅れて、近藤(滋賀銀行)と並走。20キロをすぎても我慢の走りを見せ、30キロすぎに5位に浮上していた。

 「どんなレースができるか楽しみ」。61歳でつかんだ初の大舞台も気負いはない。レースが近づくに伴い調子を上げ、10年以上伴走を務める溝渕は「61歳でこのレベルを保っているのはすごい。日本代表の練習は厳しいが音を上げずに必死にやる」と舌を巻く。年齢を重ねても、経験を武器に高い走力を維持。若い選手には負けたくないと気持ちも強かった。

 「自分の力を発揮して、後半粘れるようにしたい」。8月下旬の北海道マラソンで余力を残しながら走るレース展開は練習済みだった。とにかく一定のペースを保ち続け、後半に体力を残す作戦だったが、悔しい結末となった。

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