輪状のロープで伴走者にガイドしてもらいながら走り込む西島美保子(右)=福井市月見5丁目

 リオデジャネイロ・パラリンピック陸上日本代表選手最年長。61歳の弱視ランナー西島美保子(福井市)が、今大会から採用された女子視覚障害者マラソンに臨む。「まともに勝負したら若い選手の方が強い」が、西島には豊富なレース経験がある。「どういうレース展開に持っていくか」。わくわくしながらスタート(日本時間18日午後9時)を待つ。

 最後の調整として出場した北海道マラソン(8月28日)では「7、8割の力で余力を残しながらうまく走れた」。記録、順位より今の自分の力を見極めることが大事だった。

 本番はリオ市南部、コパカバーナ海岸沿い約4キロの周回コースを走る。風や日差しの強さが気がかりだが、日本代表の合宿などハードなメニューの数々をこなし「故障もなく、調子は上向き」。声は明るい。

 避けたいのは、ほかの選手のペースに巻き込まれること。「メダルを狙っている選手は最初からがんがん行くだろうけど、自分のペースで走って後半に粘れるようにしたい」。先行集団が激しく競り合い、脱落する選手が出てくれば、西島の粘りの見せ場がくる。

 伴走するのは関西在住の溝渕学(56)と鍵修一(56)。10年来の付き合いがある溝渕は西島を「闘志を前面に出すタイプではないが、粘り強い。61歳のどこにそんなエネルギーがあるのか不思議」と評する。

 担当する前半ではしっかりリズムをつくって勝負の後半へ。西島には当日「自分の力を信じてリラックスして行こう」と声を掛ける予定だ。結束が強い3人。“チーム西島”で表彰台を目指す。

関連記事
あわせて読みたい