自民党総裁選に立候補している麻生太郎外相は十六日、遊説のため本県入りし、街頭演説したほか、福井市の清川メッキ工業を視察した。麻生氏は「経営者の哲学がはっきりしており、それが底力。福井にはそうした企業が多い」と話し、総裁選で訴える中小企業や地方の底力を生かす政策に意を強くした様子だった。

 同工業の清川化学技術研究所では、清川肇専務の説明で携帯電話や医療分野に使われる極小めっき技術を分析、開発する装置を見学した。電子部品の小型化、省電力化に欠かせないナノめっき技術は「ものづくり日本大賞」を受賞しており、日本青年会議所会頭も務めた麻生氏は、熱心に聞き入っていた。

 視察に前後してJR福井駅前大通りと福井市大和田のショッピングセンター駐車場で街頭演説した。小泉政権の成果を挙げる一方「中央と地方、勝ち組と負け組といわれる状況を直す必要がある」と指摘。特に公共事業について「中央と地方の格差を埋めるもの」と述べ「北陸新幹線は金沢でも、福井でも止めるのはおかしい。大阪まで通して、東海大地震の際には東京と関西をつなげる。日本全体のことを考え、実行するのが政治家」と訴えた。

 推薦人となった本県の稲田朋美衆院議員は麻生氏の祖父、吉田茂元首相が福井藩出身の吉田家の養子になった縁を披露。「麻生氏のルーツは福井にある。自民党の総裁は地方に目を向ける政治家でないといけない」とエールを送った。

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