25日に越前市坂口地区で放鳥されることが決まったコウノトリの雄(左)と雌=11日、越前市中野町

 越前市白山地区で県が飼育している国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽について西川知事は12日、同市坂口地区の湯谷(ゆや)町で25日に放鳥すると発表した。本県でのコウノトリ放鳥は昨年10月に白山地区で放った「げんきくん」「ゆめちゃん」に続き2回目で、今回の2羽を合わせて計4羽となる。
 
 同日開会した定例県会の提案理由説明で明らかにした。ひなを箱に入れてケージの外で放す「ハードリリース」で放鳥する。
 
 2羽は今年5月、同市白山地区の飼育ケージでふ化した雄と雌。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)から譲り受けた卵を、同地区で飼育している「ふっくん」「さっちゃん」ペアが温める托卵(たくらん)で誕生した。
 
 県庁で12日開かれた専門家による会合で県の担当者は、白山地区に野外コウノトリ2羽が長期滞在していることから「(白山地区で放鳥すると)なわばり行動でひなを攻撃する恐れがある」と、放鳥を坂口地区とする理由を説明した。兵庫県立大の江崎保男教授は、同地区は餌場が多い上、電線や車などコウノトリの脅威になるものが少なく「危険を避ける意味で順当な選択」と話した。
 
 県のコウノトリ支援本部によると、ひなの雌は親鳥とほぼ同じ、雄は親鳥を上回る大きさに成長。激しい“きょうだいげんか”も見られ、元気いっぱいだという。県は14日、同市坂口地区に対して、放鳥の意義や当日の計画などを説明するとしている。

関連記事
あわせて読みたい