7月に撮影された北朝鮮・豊渓里にある核実験場の衛星写真(デジタルグローブ/38ノース提供・ゲッティ=共同)

 北朝鮮北東部で日本時間の9日午前9時半ごろ、地震が観測された。米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)5・3。菅義偉官房長官は記者会見で「過去の事例を踏まえ、核実験の可能性があると考える」と述べた。過去に核実験が行われてきた北東部咸鏡北道豊渓里の実験場で5回目の核実験を実施した可能性が高い。日米韓など各国政府が確認を急いでいる。

 核実験であれば今年1月以来で、金正恩(キムジョンウン)体制下では3回目。9日は北朝鮮の建国記念日。「核保有国」であることを誇示、金正恩朝鮮労働党委員長の求心力を高めて体制維持を図る狙いとみられる。

 北朝鮮は核兵器をミサイルに搭載可能なまでに小型化したと主張しており、開発が一層進む恐れがある。米国をはじめ国際社会の反発は必至だ。ミサイル技術の進展とあわせ、日本にとってもより深刻な脅威となる。

 国連安全保障理事会は3月、北朝鮮制裁を大幅に強化する決議を採択したが、金委員長は5月の党大会で「核武力を質量ともに一層強化していく」と宣言。新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射を繰り返し、9月5日には配備済みの中距離弾道ミサイル「ノドン」とみられる3発を北海道沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させた。

 北朝鮮は米国が人権侵害を理由に金正恩氏を制裁対象に指定したことや米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」韓国配備決定を非難、対抗措置を警告していた。(共同)

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