前田尚宏氏

 前田工繊(本社福井県坂井市、前田征利社長兼CEO)は7月3日、取締役会を開き、新社長に前田尚宏・取締役COO兼専務執行役員が昇格する人事を決めた。創業100年の節目を迎え、46年にわたり同社の成長をけん引してきた前田社長は代表権を持つ会長兼CEOに就く。9月21日付。

 同社は河川、道路補強など防災用建築・土木資材のトップメーカー。代表取締役を2人体制とし、経営基盤の一層の強化を図っていく。

 福井市内で記者会見した前田社長は「事業が拡大する中で、専務を社長にすることで役割分担していく。1人より2人でやった方がいい。前田工繊の将来に向けて決断した」と述べた。

 尚宏氏は前田社長の長男。土木資材事業などを拡大し、M&A(企業の合併・買収)や海外展開を推進した。「M&Aを通した地方創生やグローバル展開に力を入れたい」と抱負を語った。

 同社は1918年創業の前田機業場が母体。前田社長は70年に入社し、72年に前田工繊を設立して社長に就任した。土木と繊維の特性を融合する独自の「ジオシンセティックス」技術を確立し、防災や減災、環境保全に有用な付加価値の高い製品を供給し、業績を伸ばしている。

 前田工繊は2007年に東証2部に上場し、12年に1部に昇格。積極的なM&Aで多角化も進めている。

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