爆発事故の現場周辺を調べる県警捜査員ら=7月3日、福井県若狭町若狭テクノバレーのプロテインケミカル福井工場

 福井県若狭町の若狭テクノバレー内にあるプロテインケミカル(本社東京都)福井工場で発生した爆発事故を受け、同社の飯田公則社長(49)が7月3日、同工場前で取材に応じ、事故当時、硝酸とバナジン酸アンモニウム、ターシャルブチルシクロヘキサノールの三つの薬品を酸化反応させ、電子材料の原料となるものを製造していたと説明した。これまで800~900回、同じ作業を続けており、事故が起きたことはなかったとした。

 飯田社長と竹下祥生専務(74)が取材に応じた。飯田社長は「このような大きな事故を起こして大変申し訳ありませんでした。遺憾であり痛恨の極み。再発防止へしっかりと対応していく」と深々と頭を下げた。

 飯田社長らによると事故当時に行っていたのと同じ薬品を使った作業は、若狭テクノバレーに進出した1999年から続けており、これまで事故はなかったという。

 ただ飯田社長は「化学反応なので、加熱しすぎると中にたまったものがドンと出たりするような可能性は否定できない」とした上で「そのためマニュアルにして、何度以上には上げずにそこから冷却するというようなことはしっかりしている」と説明。「なぜこういう状況になったのか」と困惑した様子で話した。

 有機化学に詳しい福井大工学部の吉見泰治准教授によると、爆発時に作業していた3種の薬品は、混ぜ合わせただけでは安定しており、火をつけても燃えるだけで爆発はしないという。ただ一部の薬品に不純物が混じっていると硝酸と反応したり、圧力と加熱が過度になったりすると爆発する可能性はあるとしている。

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