段ボール箱にお菓子を詰め合わせる朝倉恒憲さん(左から2人目)ら=7月3日、福井県福井市鹿俣町の浄善寺

 寺に寄せられた供え物をお裾分けし、経済的に困窮する家庭を支援するNPO法人「おてらおやつクラブ」(事務局・奈良県)の活動を広げようと、福井県福井市鹿俣町の浄善寺は7月3日、説明会を開いた。同寺衆徒の朝倉恒憲さん(42)は「福井は全国的にも特に寺院が多い。県内で賛同者が増えれば全国の家庭を支援できるようになるかもしれない」と期待を込めた。

 活動は奈良県の住職が発起人となり、2014年に始まった。全国に広がり、3日時点で874寺院が参加、364団体が支援している。昨年8月にはNPO法人「おてらおやつクラブ」が発足した。福井県内での説明会は16年の長慶寺(越前市)に続いて2回目。県内の14寺院が登録している。

 説明会には県内の寺院などから約20人が参加。同NPO事務局長の桂浄薫さん(40)が「地域との交流が増えることもメリット。年1回のお裾分けでも構わない」と活動内容を説明した。続いてお供え物お菓子を段ボール箱に詰め合わせた。

 朝倉さんは2年前の説明会に参加し登録。活動を紹介したところ地域住民の関心が高まり、朝倉さんが貧困問題について伝えることができたり、住民がお供えを届けてくれたりすることがあるという。現在は児童養護施設や子ども食堂にお裾分けをしている。

 越前市の児童養護施設「一陽」の管理栄養士、吉田菜々子さん(29)は「子どもに毎日のおやつを途切れず提供できて大変助かっている」。日蓮宗福井県中部青年会のメンバーで、越前市の妙智寺の坂井是真住職(44)は「活動に賛同し青年会として動いていけたら」と話していた。

 朝倉さんは「活動を通じいろんな絆が広がる。お寺が地域のコミュニティーの場として、人が集まる場所になることは大事。寺同士の横のつながりが生まれることも期待したい」と活動の拡大を見据えた。

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