福井市棗小中に五日、数万年前の雪が圧縮されてできた「南極の氷」が贈られた。子供たちは氷に触って「つるつるして気持ちいい」「パチパチと音がするよ」と歓声を上げ、太古の氷に興味津々だった。

 贈ったのは自衛隊福井地方協力本部。同本部は昨年度から県内の小中学校などに寄贈しており、本年度は同小中が五施設目。

 氷は今年四月に南極から帰国した海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が持ち帰った。昭和基地沖約二キロの氷山から約四メートルの深さで採取したもので、二—四万年前の氷と推定されるという。

 贈呈式には全校児童生徒や棗保育園、同幼稚園の園児約二百人が出席。縦、横、高さ二十センチ、重さ約七キロの氷を生徒代表が受け取った。

 氷の破片を水の中に入れると、閉じこめられていた空気がはじける音が響き、子供たちは太古の空気が奏でる音にじっくりと聞き入っていた。

 その後は、かき氷にして試食。北野結有さん(同中一年)は「不思議な味がしておいしい」と話していた。

 また、小学高学年児童と中学生徒が南極の氷が地球温暖化の影響で溶け出していることについて話し合い、自分たちでできる地球温暖化対策を真剣に考えていた。

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